五井先生との出会いから唯一会創立へ
～五井先生との出会い、そして全託～
昭和43年(1968年)３月(17歳)に、書店で五井先生著「宗教問答」を発見し、「これこそ、私の求めていた教えだ」と吸い込まれるように、次々と五井先生の本を読みました。
私は高校２年生頃から、霊性開発と世界平和実現の方法を強く探し求めていたのです。五井先生のすべての本を読み終えて、同年９月１日(18歳)、その頃市川市にあった新田道場で、五井先生に初めてお会いしました。
それからは毎週日曜日の統一会に参加することは勿論のこと、前の晩の土曜日夜から宿泊して行なわれる「研修会」「暁の祈り」などに熱心に参加して五井先生の教義を先輩から学んだり、統一行を実修しました。
それでも、五井先生の教義の意味が、今一歩のところで、どうしてもわかりません。「世界平和の祈り」を祈ることが一番であるということは、何度も聴いているので、頭では知ってはいるのですが、五井先生の教えを、自分の心に納得できるように整理することが、どうしてもできないのです。
五井先生の教義を完全に理解できないことを、もどかしく感じていたのでした。いつまでも悟れぬもどかしさに苦悩した私は、熟考の末ついに、五井先生が神に全託して悟られたことにならって、私も五井先生に私の生命を全託することにしました。
「五井先生…私の生命を五井先生に差し上げます。五井先生のご自由に私の生命をお使い下さい」と手紙を書き、斎藤秀雄氏（前理事長・故人）にお伝えして下さるようにお願いしました。それから数日後、斎藤氏は、真剣で厳粛な面持ちで、五井先生からのご返事を私に下さいました。
「あなたの生命は、確かに私がもらいました。五井昌久」
私の生命は、その瞬間から、私の生命ではなく、五井先生の生命になってしまったのです。
その日から「霊的に何か不思議な現象が起ってくるかもしれない」と思いましたが、私の身には何も変化が起こりませんでした。
「五井先生から何か霊的なメッセージがあるかな？」と思っていました。しかし、五井先生からは「こうしなさい、ああしなさい」というご指示は一つもなく、少し拍子抜けしてしまいました。
いったい何をしていいのかわからぬまま、月日が経ってゆきました。もうすでに、五井先生に私は全託してしまったのですから、「おまえみたいな何の能力もないクズは、なんの役にも立たず、邪魔になるだけだから引っこんでいろ！」とたとえ命じられても、何も文句は言えません。
私の生命は、すでに無く、五井先生のものなのですから。
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～五井先生から最後に贈られたお言葉～
五井先生に最後にお会いしたのは、日曜日の統一会を終えた後、昱修庵（いくしゅうあん）の庭でした。道場の北西側の玄関から五井先生のいらっしゃる昱修庵の前を通り、南側の正門から帰るというのが私の習慣で、その時はちょうど運良く、五井先生がお一人で庭に立っていらしたのです。
五井先生を慕って、昱修庵の庭に入り、五井先生にご挨拶をしますと、すぐに五井先生がお言葉を下さいました。
「あなたは、なんでも自由にやっていいよ。あなたのじゆう～に、おやりなさい」と五井先生は私におっしゃって下さいました。私は五井先生に全託して以来、五井先生からのご指示をずっと待ち続けていたのですが、五井先生からのご指示は、意外にもなんと「あなたの自由に生きなさい」という言葉であったのです。
私の好きなことは、なんでも自由にやっていい、と五井先生はおっしゃるのです。それは、私が何をやろうとも赦して下さる、という意味でもあります。五井先生から「自由自在のライセンスを授けていただいた」と若かった私は喜んだものでした。
五井先生のこのお言葉は、今も私を励まし勇気づけて下さっています。五井先生のこの言葉があったからこそ、私は唯一会を創立する勇気が湧いたのです。五井先生のご援助がなかったら、私には何もできません。
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～復活した「世界平和の祈り」～
五井先生の教義を、完全に理解させていただいたのは、平成５年（1991年）40歳の頃です。ずいぶん長くかかったものです。
毎日のように五井先生のご著書を読んでいたのですが、それまで何度読んでもわからなかった五井先生の教義が、たった一つのインスピレーションのひらめきで、突然すべてが直観的に理解できたのです。
そして、しだいに理論的にも、五井先生の教えをはっきりと理解できるようになってきました。
それ以来、五井先生の教義を、古くからの会員さんや縁ある人々に解説するようになったのですが、最初の頃は、なかなか信じてもらえませんでした。
私が五井先生の教えを、そっくりそのまま話しているにもかかわらず、信じられない目で私を見ている人々が、白光真宏会の中で最も古い長老である島田重光氏に「森島さんのお話は正しいのですか？」と尋ねました。
すると、島田重光氏は「森島さんの言うことは正しい！」と多くの会員さんの前で明言して下さったのです。島田重光氏が私を信じて下さった最初のお方だったのです。
今後は、五井先生の教義を正しく後世に伝承することこそ、私の天命と信じて、「世界平和の祈り」を祈りつづけ、力まず、自然な形で五井先生の教義を広めてゆきたいと存じます。
「五井先生に一度でも会いたかった」と思う人は多いでしょう。もしも、あなたが、五井先生が肉体界にいらっしゃった頃の教えを知りたければ、唯一会に来られることをお勧めします。
唯一会では、五井先生の教えそのままを実行しております。あなたが求めさえすれば、五井先生の教えを聴くことができます。五井先生をよく知っている方は、五井先生の教えを懐かしく思い出されることでしょう。
あなたの目で見て確かめ、あなたの頭でよく考えて、唯一会の教えが真実であるか否かを、ご判断下さい。
私の自己紹介をお読みいただき、ありがとうございました。
いつの日か、あなたとお目にかかる時を楽しみにしております。
唯一会主宰 森島恒吉